Mentre il cuculoの予習

皆さん、10連休いかがお過ごしですか?今回は、少し先回りをして、「Mentre il cuculo」(カッコウが歌うとき)の予習をしておきましょう。
まず歌詞の意味ですが、19小節以降が書かれていませんので、ここに記しておきます。
Lascia, Damon, tua Filli e corrin braccio, corri corri, cor mio, ダモンよ、あんたのフィリは放っておいて、私の腕の中へおいでよ。走っておいで、私の心。

cucu,cu non odi? カッコー カッコーが聞こえぬか?

Egli t’invita et io, カッコーがあんたと私を呼んでいる。

「ダモン」とか「フィリ」とか訳が分かりませんね。「ダモン」なんて調べてみた人は、もしかしたら「悪魔」にたどり着きませんでしたか?私も一生懸命調べてみたのですが、これはもしかしたら太宰治の「走れメロス」の元ネタなのではないかと思います。あの名作は、実は太宰のオリジナルではなく、紀元前406年、シラクサ王国での実話が元になっているようです。その実話の登場人物が、ダモンとピュティオス(フィンティアス)です。「走れメロス」と対応させると、フィンティアスがメロス。ダモンがセリヌンティウス。冷酷な国王も多少発音が違いますが、ディオニュシオス王ということになります。つまり、この曲も「大事な友情なんか放っておいて私のところにおいでよ!」ということなら、意味が通じるのではないでしょうか?ただ、太宰ファンの方は怒っちゃうかもしれないですけど。

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Posted by uchikoshi