Zefiro torna について その2

2019年7月15日

楽譜の左上に、作詞者の名前が書いてあります。気がついていました?そう。この詩はあのペトラルカが作ったのです。「ペトラルカ?誰それ?」とか言ってる人‼︎
「Matona mia cara」をもう一度見直してください!

この詩は、詩集「Rerum vulgarium fragmenta:断片詩集」(1501年出版)に収められています。16世紀にペトラルカブームを巻き起こす元となった作品集です。全366編のうち、この曲の詩は310番目の作品です。
絶望的な内容の後半に出てくる恋人の名はラウラ。
アビニヨンの聖クララ教会でペトラルカと運命的な出会いをしました。彼女は、世俗的で惰性的な生活を送っていたペトラルカを信仰へと導き、それ以降、ペトラルカの作品が飛躍的に輝き出すようになります。ペトラルカは、生涯彼女を愛し続けますが、運命的な出会いから21年後(出会った日と同じ4月6日)天に召されました。

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Posted by uchikoshi