11月10日(日)の練習を振り返って
As the bridegroom to his chosen
4小節ごとのフレーズを、もっと流れるように繋げましょう。単語・・というよりもsyllableごとに区切って歌っているように聴こえます。
56小節は、最初のフレーズの締めくくりでdim.させますが、62小節は、次の「As the eagle 」に向かって、しっかりとcresc.をかけて下さい。ここで頑張ってcresc.をかけておかないと、次の「eagle 」がすごく乱暴になる恐れがありますので。「eagle 」と「sparrow 」は、誰もが思うスケールの違いをそのまま曲のダイナミックスに表せばよいと思います。
5番は、ユニゾンからスタートしますが、73のアウフタクトから三部に分かれます。男声全員で主旋律なのですが、今のところ、女声二部に負けています。絶対負けないで下さい!
79の「rainbow 」がフォルテなのに対し「river 」がメゾフォルテになっています。それまでは「強く」→「弱く」という明らかな対比を見せていました。しかし、ここでは少しだけボリュームは落としますが、「対比」という程までの明確なダイナミックスの変化ではなく、エンディングに向けて着陸態勢に入る・・くらいの表現の方が良いかと思います。考え方にもよると思いますが、「丘の上の虹🌈」に対して「平原を流れる川」の方がスケールが小さいとは私は思えません。対比させるとすれば、「上に見えるか下に見えるか」の違いぐらいではないかと思いますので、ここだけは「急に弱く」ではなく、83に向かってだんだん絞っていくようにしたいです。
83からの男声二部→女声二部は、前回に比べて非常にバランスが良くなったと感じました。
88は rall.molto と表示されています。当然のことですが、指揮をよく見て下さい。
先日の練習では言いませんでしたが、89アウフタクト「to 」には、テヌートが書かれています。ゆっくりしたテンポの曲の終わりが長い音符の場合、そのアウフタクトにテヌートをつけると効果的です。この曲は、作曲者が親切にそれを楽譜に書いてくれていますので、しっかりとそれに従いましょう。
最後の和音は、それまでの嬰ヘ長調から変ホ長調に転調しています。87小節で巧妙に転調しているのですが、ちょうどその小節は伴奏がなくなってア・カペラになっています。音程をしっかりと掴んできれいなEs:Dur のハーモニーで締めくくりましょう。
Gloria 2楽章
前回の復習ということで、78アウフタクトからやりました。78からの縦の線は前回に比べて安定してきました。
ここからの部分は、合唱の1フレーズの最後がロングトーンとなっていて、その上にソロ或いはソリが歌われるという形になっています。ソロ(ソリ)のバックのハーモニーとなる合唱は、長い音符に入ったら、さりげなくハミングに移行して下さい。
102からの男声合唱は、前回よりは取れてきましたが、まだ不安定です。この部分だけ何回か繰り返すと歌えるけれど、曲の頭から流してくると乱れる・・というのが現状です。
113は rit. になっていますが、ここは小節の頭からゆっくりにしたいです。長いフレーズを切れ目なく聴かせたいところですが、実際にノンブレスで歌うのは不可能かと思われますので(いや、できる方は遠慮なくノンブレスでどうぞ!)カンニングブレスをして下さい。
Missa O Magnum Mysterium より Gloria
曲の頭から「e」の母音です。後藤先生が発声練習の時にかなり意識して取り上げて下さっているので、身についている人とそうでない人とに分かれています。荘厳な雰囲気のKyrie に対し、明るく勢いのあるイメージがGloria にはあると思います。確かに、そのように歌ってKyrie との対比を示すのは大切です。でも、そのために何の工夫もせず力んで響きが下がった「Et 」は良くありません。日本語の「え」にならないように鼻から上だけで発音し、頭に響かせるようにして下さい。また、当然のことですが、少なくとも同じパート内は同じ音を出しましょう。「ピッチが違う」「発声が違う」「発音が違う」はい、これだけで凄まじく濁った音になります。人の声はそれぞれ違うはず。それが、上記の3点をきちんと揃えただけで1本にまとまって聴こえます。それができる合唱団は良い合唱団だと言って過言ではないと思います。
P.4 1段目4小節 1拍目の「bus」、2段目最初の1拍目「tis 」・・これらは語尾ですが、1拍目、即ち「強拍」に出てきます。そのため、無意識に強く歌ってしまうのです。自分では決して強く歌っているつもりはないけど、聴いている方からすると「あれってわざと?」とツッコミたくなるように聴こえます。語尾が1拍目にくるというのは非常に多いです。でも、あひる会の皆さんは、ラテン語の同じ歌詞の曲をたくさん演奏してきているのですから、これはちょっと意識すれば改善できるはずですよ。「できない😂」という方は、大変でも、自分で時間を作って、「1拍目・語尾」を探してそのシラブルに❌印をつけておいてください。申し訳ありませんが、私には練習中にそれを全部指示している余裕はないです。
9小節アウフタクト sop. 「A」は細く出して下さい。
16小節 男声 「propter 」と「magnam 」が一つの単語のように聴こえます。「magnam 」の「m」の発音を少し丁寧にしてください。
25小節 3拍目 alt G# は少し高めに。
全体的に、40までの前半は、「なんとなく歌えている」という状態です。ほとんど指揮を見ていない(いや、見てくれている人はほんの少数ながらいらっしゃいますが)ため、縦の線が全然合っていません。どうせ指揮を見ないなら、それはそれで他のパートの音を聴いて耳で合わせてくれればいいのですが、それもしていません(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)
41〜 「Qui 」が薄っぺらく感じます。ここは、「神の右側に座したまう方」から始まり、「我らを憐れんでください」と、願いを聞き入れてほしいという切実さが求められる部分です。ちなみにラターの同じ歌詞の部分には、molto legato e tranquillo との指示があります。共通しているのは、「静かに」歌われるということですが、単純に静かにだけで良いのでしょうか?私は、この部分には、ある意味「神秘的な」表現が必要なのではないかと思います。ですから、例えば「Qui 」一つとっても、口角を上げて、声に「真剣さ、切実さ」を持たせてほしいのです。
43.44 sop. ten. 高い音で「miserere 」と歌いますが、決して口を浅く横に開いた発音にせず、ハミングのように頭に響かせて下さい。
64小節に poco rit.そして66にa tempo の表示がありますが、私はここでテンポをもたつかせずにそのまま一気に最後に向かいたいです。私が遅くするのは、最後の2小節。
おしまいの「Amen 」はしっかり歌い、痩せないようにします。「men 」が乱暴になる恐れがありますので、m の子音は優しく、母音だけ響かせるようにしましょう。←難しいですよね。でも皆さん、1回はできましたよ。
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