2019年6月3日(月)今日の練習を振り返って
今日は、「Zefiro torna 」の練習を行いました。まともに合わせるのは2回目です。
・詩を書いたペトラルカが、ギリシャ神話を研究し、自分の作品に大きな影響を受けていたことは以前にも書きました。曲のタイトルでもある「ゼフィーロ」も、ギリシャ神話に登場する「西風を司る神」です。西風は春を呼ぶ強風のことです。「西風が去った」とは、「待ちに待った春がやって来た」ということです。イタリアでは春を「プリマヴェーラ」と言い(この曲の中にも出てきます)淡いピンク色のアーモンドの花と、鮮やかな黄色のミモザの花に代表される美しい花に囲まれる最高の季節だそうです。(行ったことありませんが💧)なので、曲の冒頭は、「春だ。待ってたよ❗️」というような高揚感があって良いのではないでしょうか。曲が短調なので、どうしても控えめに歌いたくなるかもしれませんが、それは違うと私は思います。楽譜が途中までしかありませんが、絶望的な後半と対比させるように歌いましょう。
・この曲は、ベース以外の3パートが細かい音の動きで掛け合いをするところが何ヶ所かあります。そのような部分では、まるで同一人物が多重録音をしているかのような歌い方の統一感が欲しいです。なお、ベースだけ「除け者かよ!」と言いたくなるかもしれないですが、他の3パートは、ベースの支えの上で動き回っていると考えて下さい。ベースがしっかり歌っているから動き回れるのであって、そうでなければ崩壊してしまいます。
さて、3日の練習では、強引に最後までやりましたが、皆さん何とか通して歌えるようになったですね。素晴らしいです。テンポも、ややゆっくりで始めましたが、最後の通しの時には、本番のテンポよりほんの少しゆっくりという程度までいきました。
音出しをしていないのほ、あと1曲となりました。このペースなら、決して遅れているということはありません。「危機感」と「自信」の両方を持つことが大事です。どちらか一方だけというのはやめてください。
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