2019年6月20日(木)今日の練習を振り返って

県合唱祭と国体の練習が続いた関係で、少し間が空いてしまいました。久々にマドリガーレの練習をしましたので、その確認をしておきましょう。
その前に、マドリガーレについて書いておきます。
マドリガーレ(Madrigale )は、16世紀、イタリアで発達した多声音楽です。母国語による世俗音楽です。マドリガル(madrigal)は、英語で、当然イギリスでは英語のマドリガルが作曲されました。同じ時代にフランスで発達したのがシャンソンです。これらは、いずれも声楽曲で、ラテン語で書かれた教会音楽と同様の質の高さを有しています。イタリアではマレンツィオやモンテヴェルディが代表格。フランスではジョスカン ・デ・プレやジャヌカンが有名です。

さて、昨日の練習は、久々となるマドリガーレだったので、これまでやってきたことを思い出し、まだ良く歌えていないところを少しだけさらっておこう!というのが目的でした。

1 Zefiro torna
歌い出しから11小節辺りまでは、前回の練習成果が出ていました。12アウフタクトからの八分音符の動きを確認しました。Ei fior’ と. e l’ erbe の動きです。ソプラノ、アルト、テナーが交代交代で「花」「草」を表現していますが、 fior’の音形とl’erbeの音形が、それぞれ統一されています。更に、八分音符の最初の音は、前半がEs 、D、C、B、A。後半がD、C、B、Asというように音階で下がってきています。そして、その3パートを支えているベースも、11小節から19小節まで、きちんと音階で下がっています。その一方で、上3パートの順番は、規則性があるのか無いのかよくわかりません。私はこれを勝手に「順番がバラバラなのは、草花が咲き乱れている様子。でも、音楽自体は統一性を持たせて整ったものにしている」と解釈したのですが、果たして?
44からの男女別二部合唱は、どの演奏を聴いても、私の耳には、「旅」の「エーイッホ」に聴こえて仕方がありません。ここは、「ジュピター」(全能の神)が陽気にはしゃいでいる場面。重々しさと躍動感とが同居すると、駕籠かきの力強さに似た歌い方になるのかもしれませんね。そのすぐ後に続く「彼の娘」(美の女神ヴィーナス)の部分と対比するように歌うとよいと思います。51からの「L’aria 」(空気・空)は、細かい八分音符、「l’acqua 」(水)は二分音符、「la terra 」(大地)は全音符でと、それぞれのイメージ(軽→重)を音符の長さで表現していますね。ベースだけちょっと違うのですが。それは、マレンツィオがベースに、声楽の一パートであると共に、通奏低音つまり楽器としての役割も担わせているからです。

あれ、昨夜の練習の振り返りのはずだったのに。楽譜を見ているうちに、いろいろ気がついたことが湧き出てきたので自由に書いてしまい、非常に長くなってしまいました。ここで一旦終わりにします。

未分類

Posted by uchikoshi