令和3年11月3日(水)の練習を振り返って

長い長いブランク合唱明け、本当に久しぶりに皆さんとお会いできました。どれだけの人数が集まるだろうか?と不安もありましたが、蓋を開けてみれば、どのパートもしっかり揃っている!
じゃあ、肝心の声は?

13時30分。後藤副指揮者のリードで体操及び発声練習開始。
おっ・・・ブランク前と変わっていない。少なくともブランクが原因で声が退化しているという事は無い!

14時。曲の練習開始。
やはり、ブランクを考え、比較的歌いやすいと思われる曲を取り上げる。
1 Il bianco e dolce cigno

暗い声で歌わないように。「白鳥の死と私の死」の比較のような歌詞になっているが、「私の死」は「幸福、喜び、希望」に満たされている。通常私たちが「死」に対して抱くイメージとは異なる。そもそもキリスト教における「死」は、一時的な「眠り」であり、キリストが再臨する時に目覚め、天国で永遠の命を得る、とされている。その事に対する喜びが、この曲で表現されていなければいけない。
・ナヨナヨした声で歌い始めない。
・下を向いて歌わない。
・最初の「Il 」を練習した。「I 」は、口を縦に開けて深みのある声にするが、アゴを下に下げて縦に広げるのではなく、上方向に引き上げるイメージで。
・言葉のイントネーションを明確に表すように。「cigno」の「cig 」の部分に向けて前に進んで。アクセントといっても、「cig 」でいきなりぶつけるような歌い方にならないように。
「no 」は、思い切り抜く。
・同様に「more 」も。「mo 」に向かって前に進み、「re 」で抜く。
・「ed 」は、Alto、Ten、Bassの3パートが同時に歌い始め、Sopが遅れて出る。このようなパターンが何度も出てくるが、3対1の1になっているパートは、少ししっかりとボリュームを出して欲しい。
・四分音符1つに対し2つのシラブルが入る部分
2小節目の1拍目の裏(イール ビアーンコエ の「コエ」の部分)
11小節の1拍目(エ ディオ の「ディオ」の部分)
27小節の2拍目(ピエ)
これらは、タイミング的には8分音符で分けるように歌って欲しい。(コエー)(ディオー)(ピエー)はどれも❌

・アクセントの後の抜くシラブルが「エ」の母音の時、ピッチが下がり気味。(4パート共)
・全体的に「エ」の母音が出てきたらぶら下がらないように注意して欲しい。
・しかし、パートごとに歌った時はぶら下がることがあっても、合わせると正しい音程で歌えていることが多い。これは、ハーモニーをしっかり聴いて歌えているからであり、とても良い事である。
・34以降は、「di mille 」が出てきたら「主役」
特に「mil 」をぶつけないように「di 」でしっかり前に進んでおくこと。
・この部分は、付点音符のリズムとそうでないリズムがぶつかり合う形にしてなっている。それぞれが ①正しいリズムとテンポで歌う ②他のパートをきちんと聴く
事によってきれいに演奏できる。ピッチのハーモニーでなく、リズムのハーモニーを意識して。

このような事を練習しました。
しかし、私の想像より遥かに皆さんしっかりと歌えています。この曲に関して言えば、この後何度も歌い合わせることで不自然な部分が削ぎ落とされれば、いつでも本番で歌えるくらいきれいに歌えていると思います。ごめんなさい🙏  わたし、皆さんの事を少し見くびっておりました。長いブランクのあと、これほど歌えるとは・・・💧

2 El grillo

・「自分は世界一の歌手である❗️」というつもりでしっかり声を出して欲しい。「El 」は冠詞であるが、全力の7分目くらいから歌い始めましょう。
・最もタップリ声を出すのは「grillo 」巻き舌を使って派手に。
・「el grillo e buon cantore 」の部分は、ちょっと近くの人に対して言って聞かせる感じ。sotto voce で。口を良く動かして。
・「verso」の外声は、延ばしながらcresc.
内声は付点の部分を思い切り。AltoとTenの掛け合いが、誰が聞いても分かるようにしたい。
・「verso 」の「so 」で4パートが揃うが、しっかり鳴り響くように。
・「Dalle 」でsub.piano 「Canta」に向かってcresc.
・22小節からは暗譜できるように。(楽譜を見ながらでは、ここはまともに歌えません)
・26小節以降は、内声の独特なリズムをしっかりアピールすること。

繰り返しが面倒なことなどありますが、何とか最後は通して歌えました。
渡辺三郎先生にご指導頂いた時と大分違う歌い方を皆さんに要求しました。渡辺先生が本番で指揮をされるのであれば、当然ご指導の通りに歌うのが当たり前ですが、残念ながら私メが振らなければならないという悲劇になってしまいました。それならば悲劇ついで。この曲だけは私のやりたいようにやらせてください🤲
曲によってメリハリをつけたいのです。真面目に歌う曲、ふざけた感じで歌う曲・・・
この「コオロギ」は、思い切りふざけた感じを出したいのです。但し、ふざけると言っても、それもしっかりと台本に則った「ふざけ」です。計算された「ふざけ」とでも言いましょうか。あひる会は、どちらかというとそういうのは苦手ですよね。でも、どんな曲でも同じように真面目になっちまうってのはどうなんですかね?今回は良い機会だと思います。また、「コオロギ」はそのように歌うべき曲だと考えます。上手くやれれば、お客様も楽しめるのではないでしょうか。

さて、第4ステージに予定していたラターのアンセムとGloria を断念しました。また、アンコールに考えていた「ハレルヤコーラス」も無しになりました。個人的には非常に残念です。が、これは私から申し出たことですので。皆さんから「諦めろ」と責められた訳ではありません。(いつかどこかで必ずやってやる!と心の底では思っています。もし実現したら、あひる会の皆様にも参加してもらえたら嬉しいな😃  楽譜はあるし、ある程度練習もしたし)

アンコールには、ビクトリアの「Ave Maria 」を考えています。
そして、第4ステージですが。

混声合唱とピアノのための組曲「みやこわすれ」
     作詞 野呂昶(のろ さかん)
     作曲 千原英喜
をやる予定です。
元々女声合唱のために作曲された作品ですが、相澤直人先生が指揮する あい混声合唱団のためにアレンジされたものです。「薔薇のかおりの夕ぐれ」「はっか草」「すみれ」「みやこわすれ」の4曲で構成される組曲です。YouTubeにも、あい混声合唱団の演奏をはじめ、いくつかアップされています。とでも良い曲だと思いますよ。

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Posted by uchikoshi