2019 9月2日(月)今日の練習を振り返って
今度の渡辺先生のステージは、①曲数が多い。②イタリア語が難しい。③あとなんだろう? 等の理由で、今まで音取りだけで精一杯でした。それが、7曲とも滑ったり転んだりしながらも通すことができるようになってきましたので、今回は少し「歌い方」についてやってみました。7曲の中には「Lasciatemi morire 」のような元々オペラのアリアだったものや、「El Grillo 」などのように少しばかり「おふざけ」が入っても許される(むしろそれぐらいの方が面白い)ものもあります。あひる会がこれまで取り組んできた外国語の曲は、宗教曲が圧倒的に多かったですが、マドリガルは世俗曲です。作品によっては、凄く人間味のあるものも多いです。
私は、練習中によく「◯◯のような演技をして」という指示を出します。宗教曲の場合、そのような演技は本来求められません。私が「演技」を求めるのは、あくまでも「声」を引き出す為の手段でした。しかし、今回の作品の中には、モロに演技が求められる作品もあります。(勿論それはあくまでも声の表情と、せいぜい顔の表情程度のものですが)
ということで前置きが長くなりましたが、「El Grillo」 を復習しましょう。
この曲は、本来は男声合唱の為のものですから、楽譜のとおりの調では低すぎます。昨日は長2度上げました。もしかしたらあと半音くらい上がるかもしれません。
冒頭の「El 」は、昨日勢いをつけて歌っていただきましたが、冠詞ですからそれ程ムキになる必要はありません。だからと言って曖昧な入り方はしないで下さい。
「Grillo 」は、Gとr をきちんと分けて発音しましょう、3小節目の「lo 」は抜いて歌う。強く長くならないように。四分休符を意識して。アウフタクトの「el 」は堅く。ここから10小節のフェルマータまでは畳み掛けるように一気に歌ってください。最後の「so」は指揮が止めるまで痩せないで頑張りましょう。
11 「Dalle」は、ヒソヒソ話のような声で。響きが浅くなるのは気にしなくていいです。そこから「Canta」に向けて4段階で大きくすると共に響きも普通の響きに戻して下さい。男声は、先に出る女声の歌い方をそっくりそのままなぞって下さい。15、16の2小節は、11〜14をそのまま早口言葉にするだけです。13はスビトピアノにします。
21は最初はフェルマータ無しです。そのまま22の「Ma non」に突っ込みます。
この繰り返しの中は一瞬も立ち止まらず一気に歌います。26からもその勢いのまま歌います。ただ、29の「caldo」、31の「(can)ta sol」は弱くしながら急ブレーキをかけて下さい。例えて言うなら、「ダルマさんが転んだ」で静止する感じ。28小節は内声がシンコペーションになっています。外声とのリズムの違いを感じて歌いましょう。33〜34は、4パートがそれぞれの動きをします。全部が聴こえないといけません。
Zefiro torna
本番のテンポで通せるようになりました。まだ何か所か入りが怪しいところがあります。それを確実にしてしまわないと次のステップに進めません。
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