東洋民謡集とサプタンガン

東洋民謡集1は、池辺晋一郎氏が東京混声合唱団の委嘱により1984年に作曲しました。あひる会では、1987年6月の定期演奏会のプログラムとして取り上げています。楽譜をお持ちの方も少なくないとは思いますが、持っていないので、これを機に購入しよう!・・・という方。残念ながら現在この楽譜は絶版となっており、受注製版のみの扱いです。
巻頭に曲の解説が載っていますので、引用しちゃいます。(池辺先生、無断ですみません🙏)

3. サプタンガン 一枚のハンカチ
インドネシアでテレビの歌番組を聴いていると、イタリアのカンツォーネふう、ハワイふう、といった感じのものが圧倒的に多い。有名な「ブンガワン・ソロ」を挙げるまでもなく、この歌もまたそうだ。しかし、何と美しく、センチメンタルな旋律だろうか。B 前半の男声は、恋人を呼ぶ甘い歌声であり、それはD で女声ソロに対応してさらに感情を深める。南国の降るような星空、そして静かに繰り返されるのんびりした波音、時がとまってしまったかのような陶酔・・・・・それらが私のイメージしたものである。

併せて、歌詞の意味を載せておきます。

Saputangan yang harm baunya,menawan hatiku.
このハンカチの香りが僕の心を動かす

Basah airmata-ku karena datangnya tangisku
今 僕の涙に濡れたこのハンカチ

Saputangan yang dulu kutrima dari kekasihku
昔 僕たちがよく会っていたころ

Pada masa dahulu berdua, bersama bertemu.
あの人がくれたこのハンカチ

Penuh dengan rencana dan janji,telah disetujui
何があろうと決して別れはせぬと

Mesukipun bagaimana terjadi,sehidup semati
誓った僕たちの心を知るこのハンカチ

Saputangan diwaktu sekarang,bagai hibiranku
でも あの人は僕をおいて去った

Karena kekasihku sekarang tinggalkan diriku.
僕に残された慰めは このハンカチばかり

Meskipun bagaimana terjadi,sehidup semati
何があろうと 決して別れはせぬと言った

Saputangan diwaktu sekarang,bagai hiburanku
でも あの人は僕をおいて去った

Karena kekasihku sekarang tinggalkan diriku.
僕に残された慰めは このハンカチばかり

うう・・・切ない😭 この心情を表現するのか・・

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Posted by uchikoshi